EXタービン

圧力損失が少なく、耐久性に優れた2タイプで、広範な流体に適合します。

■原理と構造
EXタービンは、流体通路に平行した固定軸に取りつけられたロータが、
流体の通過流量に比例して回転し、この回転数を電気的に検出して流量
を計測します。小形EXタービンと中・大形EXタービンでは呼び径/流量
の違いから、小形EXタービンでは軸受とサポート機構の断面積が極力小
さくなるように考慮され、一方中・大形EXタービンではローターブレー
ドの大口径化に対して剛性を高め、低レイノルズ数領域での高精度計測
に対応する構造となっています。



標準形　EXタービン
■特長
①高精度を実現。要求に応じて、±0.2％を保証します。
②圧力損失が少ない省エネタイプです。
③分解能が高く、かつ長期的に精度の安定性を保持します。
④ロータは最新の精密加工技術により製作され、互換性に優れています。
⑤軸受部分には超硬合金を使用して耐久性を向上させています。
⑥－200℃～＋300℃まで、広い使用温度範囲を誇ります。



高粘度形EXタービン
■特長
①シュラウドリングの採用により、低レイノルズ数領域での高精度計測
　を可能にしました。
②ロータ1回転当たりの発信パルス数が多くとれパイププルーバ等によ
　るテスト時に有利です。
③取引用として±0.2％以内の高精度を誇ります。
④ロータブレードは理想的なヘリカル面を採用。より薄いブレード面を
　可能にしたシュラウドリングによる両持ち構造と合わせて、一般の片
　持ちブレードに比べ圧力損失が小さくなりました。

■ハイドロリックバランス
ロータハブの径D2はフロントおよびリアサポートの
径D1より小さく、ロータハブの部分では流路の断面
積が増え流速が落ちます。そのため、ロータ背面に
流れと逆向きに作用する圧力（ΔP）が生じ、軸にか
かるスラスト方向の力（PS）がキャンセルされます。

EXタービンは、当社の各種流量計と結合できるよう用意された各種受信器群と組み合わせてご使用になれるほか、設置したその場で流量が確認できる積算計または指示計付の変換器も用意しています。